皆さん、抹茶スイーツはお好きですか?
鮮やかな緑色が映える特徴的な見た目や、甘さの中にほろ苦い抹茶が加わり日本茶特有の香りが楽しめる抹茶スイーツは近年、日本だけではなく海外からも人気のあるスイーツとなっています。
その中でも今回は、抹茶スイーツの王道として今も昔も愛され、さまざまなお店でオリジナルのアレンジを取り扱われている「抹茶パフェ」の魅力や歴史を詳しくご紹介します。
抹茶を愛する皆さま、抹茶パフェについて知りたい皆さまはぜひ最後までご覧ください。
抹茶パフェとはどんなもの?
今でこそ抹茶を使ったスイーツは一般的ですが、つい50年ほど前までは抹茶をスイーツに使用することはとても前衛的な試みでした。
中でも抹茶パフェはその華やかなパフェの見た目を活かし、アイスクリームや生クリームを使用している他に黒蜜、きなこを使用した和な味付けや、トッピングにわらび餅や餡子、白玉など和菓子をベースとしたパフェとなっています。
そして、抹茶を使用したアイスクリームや生クリーム、羊羹やソースなどによって、濃い緑がパフェの見た目に取り入れられていることが最大の特徴です。
茶道で体験すると苦いと思われてしまいがちな抹茶の味を飲み物としてではなく、食べ物として味わうことでより親しみやすく、気軽に口にすることができます。
抹茶パフェの魅力
抹茶パフェの大きな魅力を3つ詳しくご紹介します。
ほろ苦く甘すぎない味
抹茶パフェは抹茶が使用されていることによって、日本人なら誰もが慣れ親しんだ日本茶の味が全面に押し出されたスイーツです。
通常のパフェは甘すぎて食べられないという方でも、抹茶の香りやほろ苦い味によって甘すぎることなく、くどさを感じずに食べることができるでしょう。
また、お茶の魅力を甘さのある食べ物で感じられるため、飲み物で感じる抹茶の苦味が苦手な方や初めて抹茶を口にする方でも食べやすくなっています。
抹茶特有の緑色がグラスに飾られた華やかな見た目
抹茶パフェの魅力は抹茶特有の緑色が透明なグラスやクリームの白に映え、見た目から楽しめる華やかさを持っていることにもあります。
抹茶の色そのものが和の要素を引き立てると共に、抹茶パフェによっては桜のピンクや栗、さつまいもなどの黄色など鮮やかな色味を加えることによってより和スイーツの魅力を見た目から感じることができます。
抹茶スイーツの見た目は日本特有の和を存分に感じられることでしょう。
お店によって異なるコンセプト
抹茶パフェを取り扱っているお店は数多くありますが、お店ごとにアイスクリームの味や白玉、餡子、羊羹、抹茶クリームなどのトッピングの種類、抹茶の濃さ、見た目の飾り方も大きく異なります。
中には抹茶プリンパフェや抹茶モンブランパフェなどスイーツとして異なるものとの組み合わせや、季節によって抹茶パフェのトッピングに旬のフルーツを入れる場合もあります。
そのため、自身がお気に入りの抹茶パフェを開拓する楽しみもあるでしょう。
抹茶パフェの発祥
抹茶パフェは京都三条にオープンした「喫茶京はやしや」で1969年に五代目林屋真一郎が、「抹茶を茶道だけで使っていては、若い人々に堅苦しい苦い飲み物という印象しか与えない。もっと抹茶を楽しく味わえるようにし、日本の茶業振興の方向へ向かわねばならん。」と考え、当時流行っていたパフェに抹茶を使ってみようと考えたのが発祥となっています。
今でこそさまざまな抹茶パフェを楽しむことができますが、当時抹茶をスイーツに使うことはとても前衛的な挑戦でした。
京はやしやの抹茶パフェをご紹介
京はやしやの抹茶スイーツには全て、摩擦熱が生じないようにゆっくりと石臼で挽いた抹茶が使用されています。他にもスイーツごとに抹茶の種類をわけたり、ミルクやほうじ茶も厳選されるというこだわりは美味しさに直結しているでしょう。
そして、270年の歴史がある京はやしやの抹茶パフェは現在も販売されていますが、店舗ごとにオリジナルアレンジがされているのが大きな特徴です。
一言で抹茶と言いますが、牛乳と相性が良い抹茶、わらび粉と相性が良い抹茶、生クリームと相性が良い抹茶など実は合わせる素材によって抹茶の風味は変わるのです。
1つのパフェの中でもさまざまな抹茶に出会えるのも、京はやしやの抹茶パフェのいいところです。
まとめ
抹茶パフェの魅力は日本人が親しんだ、甘みの中にほろ苦さを感じる味と、パフェならではの華やかさに抹茶の新緑の見た目が活かされることでしょう。
抹茶パフェの発祥を味わってみたいなら、創業から約270年も経った歴史ある京はやしやこだわりの抹茶パフェを一度食べてみることをおすすめします。
そして、抹茶パフェは今もなお現代人の口に合うようにさまざまな進化を続けています。ぜひ自身の気になる抹茶パフェを探して、お店ごとに工夫された見た目や味、食感を楽しみながら味わってみてください。